グローバル連携で挑む
樹脂日用品OEM開発
- 消費財グローバルメーカー
- 中国で樹脂金型、組立設備を設計・試作・評価後、メキシコ工場へ移管し北米市場向け日用品を量産。グローバルチーム連携で、精密金型を完成させ、短期間で製品を市場投入しました。
- 背景・クライアント課題
- クライアントは北米市場向けに新しい樹脂日用品を投入する計画を進めていました。しかし、高精度な多キャビ金型の設計・量産経験が限られるため、グローバル規模で短期間での製造立ち上げが課題でした。特に、中国での金型設計・試作からメキシコでの量産移管までのスムーズなプロセスと、品質の維持が求められていました。また、各拠点間での工程調整やコミュニケーションの統合が不可欠で、プロジェクト管理能力と国際的な協業体制の確立が鍵となっていました。
- 開発内容・山田の対応
- 私たちは、クライアントから提供されたデザイン図をもとに、日本で製造用図面作成と評価基準設定を行い、中国自社工場で多キャビの精密金型の設計を行いました。中国国内で試作とデバッグを重ね、量産に適した精密金型を完成させた後、メキシコ工場へ輸送し現地で試作・評価を繰り返しました。プロジェクトは日本技術チームが全体を取りまとめ、中国工場チームが設計・試作、アメリカ営業チームがクライアントとの窓口を担当、メキシコ工場チームが量産立ち上げを行うグローバル体制で進行。各拠点が連携し、品質、スピード、コストの最適バランスを確保することで、短期間で北米市場向け製品の量産化を実現しました。
- 今後の展望
- 本プロジェクトで培ったグローバル連携と精密金型開発のノウハウを活かし、今後も海外市場向けのOEM製品開発の量産プロジェクトに挑戦します。さらに、中国・メキシコ・日本・アメリカのチームが連携する効率的な国際プロジェクトモデルを確立し、クライアントへの提供価値を一層高めていきます。
- 担当者の声
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今回のプロジェクトでは、中国・メキシコ・日本・アメリカのチームが密に連携することが最大の挑戦でした。多キャビの精密金型の試作では微細な調整が必要で、試作とデバッグを何度も繰り返しましたが、各拠点と密に情報を共有し、問題解決に取り組むことで量産立ち上げに成功しました。グローバルチームで一丸となり短期間で成果を出せた経験は、グローバルプロジェクト推進力や課題解決力を大きく伸ばす機会となりました。